• 寒露
    魅力全開 秋の味覚

    秋が深まっていくこの時期、北海道胆振(いぶり)地方の太平洋岸、鵡川(むかわ)ではこの季節の風物詩の天日干しがみられ ます。
    塩焼きや天ぷらにしてほどよい脂の身を、ほくほくしながら食べるのが最高。産地では獲れたてを刺身や寿司で味わいます。
    北海道の太平洋沿岸にのみ生息する、日本固有種のこの魚を選びなさい。

    ①イカナゴ ②シシャモ ③ハタハタ ④メヒカリ

    ▼解答と解説コラム▼
    【解答】②シシャモ
    【解説】スーパーなどで一年中販売している子持ちシシャモではなく、北海道近海で漁獲されるシシャモ。市場では区別するため本シシャモと呼び分ける。
    世界でも北海道南部の太平洋沿岸、釧路から襟裳(えりも)岬をはさむ鵡川にかけてのみ分布するシシャモは毎年秋になると、サケと同じように生まれた川に戻ってくる。
    最近は資源を守るため漁獲枠が決められており、漁期も10月から11月の2ヵ月に限られる。シシャモは漢字で書くと「柳葉魚」。
    アイヌの伝説からつけられた名前とか。
    今年9月6日におきた北海道胆振(いぶり)東部地震。震源地の厚真町に隣接し震度6強の揺れに見舞われ、甚大な被害を被ったむかわ町。シシャモの産地として最も著名で、地域ブランドに認定された“鵡川ししゃも"は大きいサイズは10尾で数千円になる。
    塩水につけて生干ししたものを火でさっとあぶって食べるのが一般的だが、地元では刺身やすしネタとしても食され、シシャモを入れた柳川風の「柳葉魚鍋」もある。

    伝説では、サケが獲れなくて困ったときにアイヌの人々がカムイ(神)に祈りをささげたところ、柳の葉が落ちて魚になった、これがシシャモであったとされる


    毎年恒例の11月上旬の1日かぎりで本ししゃもを味わうイベント「ししゃもあれとぴあⅰnむかわ」。今年は11月3、4日の両日、町立鵡川中央小グラウンドで開かれる。
    シシャモの炭火焼やから揚げなどの販売のほか、堀内孝雄さんらのコンサートや鵡川高吹奏楽部の演奏も行われる。“鵡川ししゃも"を町内外の大勢の人に味わってもらおうと、開催期間も1日多い2日間とし、復興に弾みをつける狙いだ。

    DHAやEPA、カルシウムが豊富で栄養満点。秋の風物詩、シシャモのすだれ干しが終わる頃になると、北海道は冬支度が始まる。