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    2年連続!!最高峰の1級に1位合格、驚きの記録達成者の素顔とは?!

    ととけん初、2年連続(第8・第9回)1級1位合格の大快挙を果たした
    吉田貴明さんは、趣味の釣りでも国内外を飛び回るプロ並みの手腕。


    ―まずは、ととけんを知ったきっかけを教えてください。
    釣具店に置かれていたパンフレットです。ただ、そのパンフレットを手に取った時点(6月頃)でその年の申し込みは終わっており、翌年(第7回)に2級と3級を受検しました。結果として3級が2位(99点)、2級が4位(94点)で無事1級への挑戦権を得ることができました。

    ―最難関の1級に2年連続1位合格ですが、1級をリピート受検した理由は?
    幼少の頃より釣りや(生物としての)魚は好きでしたので、魚の生態などに関しては多少の知識はあったかと思います。一方、ととけんの頻出分野である「食」や「文化」に関しては知らないことばかりでしたので、知識を深める良い機会だと思い、2級合格の翌年(第8回)に1級を受検しました。
    このときの目標は合格ライン(80点)を超えることでしたので、1位という結果については自分でも驚きでした。この予想外 の結果については、嬉しい反面、本当に魚に関する幅広い知識が得られたのか?まぐれではないか?という気持ちもありまし たので、その気持ちを払拭するために再受検(第9回)に至りました。受けるからには2年連続の1位獲得を狙いましたので、 受検前は結構な重圧がありました。と言いつつも受検の1週間前には、イトウを狙いに北海道に行っていましたが・・(笑)
    結果を確認した時は嬉しいというよりホッとしたといった感じでした。ただ、第8回よりも点数を落としてしまったのは悔しい ですね。今回(第9回)は本当に難しかったです。

    ―どんな風に勉強したら、連続1位を獲得できるのでしょうか?

    攻略にあたってまず重要なことは、出題傾向を知ることかと思います。「さかな」と言えば、食や文化、漁業、釣り、生物としての魅力など、さまざまな視点がありますが、ととけんの出題傾向としては「食」や「文化」に関する問題が多め(そしてマニアック)ですので、受検勉強にあたっては絶対に抑えておくべき重要なポイントです。
    受検勉強に使用した主な教材は公式ガイドブック、副読本、過去問です。過去問や副読本に掲載されている予想問題(模擬問題)については、解いて終わりではなく、選択肢や解説に登場したキーワード(郷土料理、魚の地方名など)は、それぞれをインターネットで調べることで知識を深めていきました。また、時事問題も頻出ですので、魚関係のニュースを見かけたときは意識して目を通していました。

    ―試験に臨む際のアドバイスなどあればお願いします。
    知識を深めるにあたって意識した点は、いかにして知識のネットワークを築くかです。例えば、機(はた)織りをイメージしていただければ分りやすいかもしれませんが、ある魚がいたとして、分類や生態などの生物学的な視点(縦糸)、郷土料理などの文化的な視点(横糸)を組み合わせていく感覚です。もしくは、海洋生物マニアの方にとっては、「インターネットウミウシ(という名前のウミウシがいます)」の模様のように個別の知識をつなぎ合わせるイメージと思っていただければ良いかと思います(笑)。受検時の注意点としては、時間配分と解ける問題をきっちりと得点につなげることですかね。特に1級ではマニアックな知識を問われる問題が含まれているかと思いますので、そのような問題を見かけた場合には、悩んで時間を浪費するよりも勘でマークする方が得策かと思います。勘でも25%の確率で当たりますので(笑)。時間が無くなり、最後の方の問題に取り組めなかったのではもったいないですからね。私は2回とも、50分で一通り回答し(特に見直しをしたい問題があればこの時に問題用紙にチェック)、20分で見直し、という時間配分でした。

    ―連続1位獲得後のまわりの反応や、普段のお仕事についてもお聞かせください。
    「すごい!!」と言ってくれる人は1割くらい。あとの9割はムダ知識の塊だの、働く職場を間違えているだのそんな感じです(笑)。
    普段の仕事は、魚とは全く関係が無い医薬品や再生医療に関する領域です。幼少のころから魚が大好きでしたので大学受験の際には水産系への進学も考えましたが、魚の世界に一度足を踏み入れたら出てこられなくなると思い、理学系(細胞生物学、分子生物学等を専攻)に進学しました。大学に入学してしばらくは、「やっぱり水産系に進学すれば良かったかな・・」と思うことも多々ありましたが・・(汗)。

    ―趣味の釣りについてもお話を
    はっきりとは覚えていませんが、釣りを始めたのは小学校の入学前後だったかと思います。その当時から生き物が好きでしたので、釣り以外にも、虫やザリガニ、トカゲ・カナヘビなどを取ったり、ペットボトルで自作した罠で魚を捕まえたりしていました。大学時代には船舶免許を取得したり、一時期は授業の前に釣りに行き、授業が終わればまた釣りに行くような生活をしていたこともありました。

    現在は、釣行の頻度はそれほど多くは無いですが、ルアーをメインに渓流釣りから外洋での大物釣り、怪魚との出会いを求めての海外遠征まで幅広く楽しんでいます。魚との出会いはもちろん、手つかずの自然やそれぞれの地域の文化に触れられるのも釣りの魅力です。「一生幸せになりたかったら釣りを覚えなさい」という諺(ことわざ)もありますが、年齢に関係なく一人一人の釣り師がそれぞれの夢を追い続けられるというのも良いですよね。

    ―今までに一番嬉しかった魚との出会いは?
    今までの釣り人生においては1mを超える魚も、時に自分の身長よりも大きな魚も釣ってきましたが、今までで一番嬉しかった魚は数年前に北海道で釣った80cmのイトウです。幻の魚ともいわれている希少な魚であり、複数回の挑戦を経てようやく手にした一匹ですので、大喜びしたのを今でも覚えています(それまでにも小型のイトウは釣っていましたが)。撮影後にリリースし、悠々と泳ぎ去るのを見届けた後は思わず叫び、しばらく放心状態でした。

    ―好きな魚やおすすめの魚は何ですか?
    一番好きなのはサケ科の魚ですね。生まれ故郷から大海原に旅立ち、数年後、産卵のために急流を力強く遡上していく姿は凛々しく感じます。ご存じのように、産卵を終えたサケは力尽きて死んでしまう訳ですが(注:イワナやニジマス、イトウなど、サケ科の魚の中にも複数回産卵する種もいます)、実は、この死んでしまったサケも、窒素やリンなどの海の栄養を森に届けるという重要な役割を果たしています。まさに、「サケが森を育てる」といったところでしょうか。もちろん、食べても美味しい魚ですし、歴史的にも特に北国では貴重なたんぱく源として大切にされてきた魚です(ととけんの問題としても見かけますね)。

    食べる方での私のオススメは北海道・知床のホッケです。ホッケと言えば居酒屋の定番メニューでもありますが、知床の脂がたっぷりと乗ったホッケは焼いても刺身でも絶品でした(注:ホッケを生食される場合はアニサキスに、ご注意ください)。
    余談ですが、昨年(2018年)の夏には、さかな芸人ハットリさんの「300種類の魚を釣るまで、自分で釣って調理した魚以外、食べないチャレンジ!」に同行し、知床の海でオオカミウオをはじめとした様々な魚を狙っていた訳ですが、根魚を狙ってジギングをしていた際に、約50cmの大型のホッケがジグの前後のフックに1匹ずつ掛かって上がってきたのには驚きましたね。知床の海の豊かさを実感しました。

    ―ととけんへの要望や、これからの受検者へのメッセージをお願いします。
    水産業界ではない一般人の立場としては、年1回の検定のみではなく、魚のさばき方や魚料理の講座があれば面白いかなと思いますし、もし実現すれば是非受講してみたいですね。「ととけん実技編」なんていかがでしょうか?また、受検者・合格者を対象にした飲み会・食事会なんかがあったりすると、魚の話で盛り上がりそうですね!!実際、受検後の採点会(ととけん答え合わせ会)では、これをきっかけに魚関係のつながりが増えました。
    2018年7月にはととけん1級保有者で釣り雑誌「つり丸」のライターである白畑さんのお誘いで相模湾のキハダマグロへ。結果、22kgのキハダを釣り上げ、つり丸の表紙を飾ることができました。私は、ととけんを始めてからの3年間で食や文化についての知識が深まり、旅行や物産展等に行っても、「知ってる!!」が増えました。魚に関する知識が深まれば、グルメや旅行が楽しくなると思います!!