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    ひと筆書きできるほど、日本全国の浜を巡りました。仙台・仙都魚類鮮魚部長の菅野清人さん(54歳)。


    第4回2級(中級)で100点満点を獲得、全国1位の菅野(かんの)さんに電話インタビューさせていただきました。

    ―仙都魚類にお勤めだそうですが・・
    仙台市中央卸売市場で海外や全国から集荷される魚介を仲買人相手にセリや入札をする
    荷受卸会社です。仲買さんや寿司店、居酒屋をお客に持ついわゆる業務筋に卸しています。宮城県内はもちろんですが、秋田、山形、岩手、福島からも買い付けに来られます。そこで鮮魚部にいます。

    ―三陸ものの水揚げはいかがですか?
    県内だけでも気仙沼、石巻、女川、塩竃(しおがま)、亘理(わたり)から、それに常磐と八戸から大船渡にかけての三陸海岸ものをいれて仙都魚類全体では32~3%でしょうか、鮮魚部では4割が三陸で水揚げされる魚介ですね。

    ―どんな魚種を扱っていらっしゃるのです?
    鮮魚部は大きく4つに分かれてまして、イカ、鰺、鯖、秋刀魚、鰹、鱈、鰈などの遠海もの、本マグロをはじめメバチ、キハダ、インドの太物(ふともの)、あとはお寿司屋さんや料理屋で使う特殊ものといってウニやアワビ、ホタテ、赤貝、ツブなどの貝類を扱うところと鮃、鱸、秋サケや鯛、穴子、蛸などの活け魚や海老・蟹、それに養殖ものを扱うところです。

    ―個人的にお好きな魚は
    やはりマグロですね。日本人を魅了してやまない朱い身色に私も魅せられます。魚偏に朱いと書いて‘めじ’と読むくらいですから・・。
    ―昔から魚が好きだった?
    浜で育ちましたから。いまは気仙沼市になっていますが、旧唐桑(からくわ)町で生まれ育ちました。当時、町のさかなに指定されてたアイナメをよく釣って、刺し身に煮魚に、汁ものでよく食べました。仙台に出てきて学生時代も魚屋さんでアルバイトをしてました。セリ人に憧れてましたから(笑)。

    ―じゃあ、夢を実現されたんですね
    40代でセリ人は後進に譲りましたけど・・。

    ―市場で魚介を扱っていて魚離れを感じることは
    ありますね。魚はおいしい、食べ(させ)たいとみんな思っているのに、家庭の食卓に登場しなくなっている。主婦が家庭で魚料理をできなくなっているんです。市場関係者で結成している仙台おさかな普及協会の活動で、サンマの学校‘炭火焼体験教室’といった行事や市民センターなどで調理の出前教室なんかもやっています。

    ―ところで初めて受検されたととけん、プロの目からみていかがでした
    2級全100問のうち、わからなかったのはQ46の「モミダネウシナイの地方名を持つ魚」だけでした。4択の選択肢を消去法で消していって2つ残って、えいやっと選んだのが唐桑の町の魚、アイナメでした(笑)。あと覚えているのはQ80の江戸前寿司店の品書きですね。
    能登に揚がるマグロは3~4月という認識ですから、迷いました。でもうちにも入荷がある天草のこはだ、長崎のあなごなんかで8月と判断しました。


    ―とくに勉強されました?
    第3回の過去問題は一通り目をとおしました。4択ですから、問題文と選択肢を見れば消去していって正解に辿りつけるかな、と。仕事柄もありますが、北海道の稚内付近をのぞいて日本地図をひと筆書きできるくらい全国津々浦々の浜を巡って歩きましたし…。

    ―みなと新聞にととけん2級、満点合格という記事がでました。なにか変わりました?
    函館や東京、名古屋あたりの同業者から随分電話がかかってきました。市場でも仲買さんからも声がかかりますね。

    ―最後に、三陸もので市場おすすめの魚介がありましたら・・
    春はワカメ、ヒジキ、マツモの海藻に、サクラマス、サヨリ、メバル、アイナメに赤貝でしょうか。 夏はスズキにクロダイ、ホシガレイ、穴子、マンボウ、それにホヤとガゼウニ(ムラサキウニ)、シャコエビなどたくさんあります。 秋はブリ、カンパチ、戻りガツオに金華サバ、東沖のメバチマグロで決まりでしょう。 そして冬になるとヒラメ、本マグロ、真ダラ、、秋サケにアワビ、そして最後は仙台の年取魚‘ナメタガレイ’でしょう。

    2013年8月8日 みなと新聞